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錦絵ってなーに?

    2012-08-14(Tue)

こんばんは。

昨日の記事では昔作った歌詞でも載せると言ってましたが……うん、やめた。
あれはネタのない時にとっておこうと思います。

で、今日のネタは、タイトル通り”錦絵”について。
え? いったい誰が興味持つんだよ、って?
知りません、そんなこたぁ。
ボクのやりたいようにやるだけですから!

本題に入ります。
皆さん、そもそも”錦絵”という言葉を聞いたことあるでしょうか?
まあ、仮に聞いたことないとしても、『絵』なんて言葉が入ってるし、とりあえず絵画的なものなんだろ? ということはお分かりになるかと。
で、”錦絵”を知っている方。あれがどういう工程で作られているか知っている方はいらっしゃいますでしょうか?
試しに一枚貼っつけておきましょう。
錦絵
ええ、こういうやつです。
この絵は有名ですから、美術の教科書とかで見たことある方多いかもしれません。
『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』という題です。まあ、題なんかどうでもいいんですが……

実は、この絵は木版画です。
ええ、版画なんです。
知っていた方は意外性もなにもないでしょうが、ボクは知った時少々驚きました。
まあ、ボクの知ってる版画なんてのは、小学校のころに図画工作で作ったあまり色を多用しないのっぺりとしたようなものですからね。
でも、この錦絵は違うのです。
ぼかしもあればグラデーションもある。おまけに模様の細かさと言ったら、もうすごいの一言。
載せた錦絵には使われていませんが、使われているものはほんときれいです。
ぜひ一度ネット検索でもしてご覧ください。

で、この錦絵。
なんでこんな名前で呼ばれているかというと、実はこの絵が作られた江戸時代、当時中国から輸入していた蜀江錦という布に似て、多彩で鮮やかな色が美しかったので錦絵と呼ばれたそうです。
この錦絵の考案者というかルーツには諸説あるようなので、その辺は割愛します。
この絵の題材についてでも語りましょう。
大きく分けて、『役者絵』・『美人画』・『風景画』・『物語絵』の4種に大別できます。
上に載せたのは『役者絵』です。その中でも、絵画技法として『大首絵』といわれるいわゆるバストアップの絵のことです。
この技法で描かれた絵は役者の顔をよく見て欲しいという現れですね。
で、『役者絵』というのは、現代で言う『アイドルポスター』・『ブロマイド』に通じるもので、町人が自分が贔屓にしている役者の似姿を手元に置いておきたいという欲求に応じて作成されたものです。
まあ、だからと言って、現在の浅草や京都でまさしくアイドルの写真を売っているのは若干違う話だとは思いますがね……

『美人画』は名前通り美人を書いた絵です。
まあ、現在の美人を思って『美人画』を見ると多分にがっかりすることとは思いますが。
当時とは美的感覚が違うのもそうですが、錦絵というものはある一定の枠組みの中で対象となる人物の特徴を捉えて描くものですから、どうしても写実的とは言えないのです。
いわば、似顔絵なんですね。

『風景画』。
言わずもがなのものです。
ええ、風景です。
有名な作品は『東海道五十三次』とか『富嶽三十六景』とかじゃないでしょうかね?
これは今で言うご当地のポストカードとかに近いものです。
旅行する代わりにお土産でもらって言ったつもりになる。
または部屋に飾ってその場所であると錯覚してみたり、とか……

『物語絵』。
学術上はこの分類はないようなのですが、まあ、一応。
物語ってのは、中国の『三国志』であったり、日本の逸話とかだったりと多彩です。
ただし、中には歌舞伎の演目でも扱われるものもあるので、分類上は『役者絵』として扱われるものもあるようです。

で、ここまで書いてきましたが、この錦絵というものは決して上流階級のひと握りが楽しむためだけの高級品ではなかったということが最大の特徴なのではないかと。
というのも、先にちょこっとお土産、なんて言葉を使いましたが、そうです、お土産に買っていけるほどのお値段だったようです。
あいにく、手元に資料がないので詳しい値段は言えませんが……
木版刷りによる大量生産が可能にした大衆文化。
それが錦絵なのでしょうね。
しかし、時が明治に移るにつれ、西洋の銅版画の精緻さや活版印刷による大量生産にはかなわず、あえなくその役目を終えましたが。
しかし、この絵の美しさに目をつけた海外コレクターのおかげで、戦火のなかでも散逸せず、状態のいい錦絵が今でも残っているのはありがたい限りです。
逆に、純粋に日本に残っている錦絵は古いの民家にあったりするようです。
しかも、錦絵の技法を現在に復刻し、制作されたものは一枚一万ほどで(まあ、高いといえば高いですが)、購入することも可能なようです。

以上、たまには勉強的な記事も書きたいと思い、民俗学の知識をつらつらと書きましたが……まあ、若干退屈な記事かもしれませんね。
でも、後悔はしない!
そして、近いうちに似たような記事を書くと思います。
ではでは、ご機嫌よう!!
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ジャンル : 小説・文学

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コメント

No title

 おはよう御座います。
基本 日本は身内受け文化でやってきて 海外で売ろうと言う気が まったくなくて…
ある日 突然 発見されることに拠り ブームをつくる。
この 錦絵も 海外へ陶器とかを輸出するときに 緩衝材として紛れ込んでいたのものが 目を引いたとか。
日本のサブカルは 本当に 海外を視野に入れた途端に ダメになっていくような気がする。
最たるものが ゲームのFF 海外で売ろうとして 中途半端な作品ばかりになってしまっている。

ウゾさんへ

こんにちは。

錦絵の場合、身内受け文化というよりは海外に対して売ることに意味の薄い品だったかと思います。
確かに、海外で発見されたケースはそんなものでしょうね。
大量生産大量消費。そして、売れ残ったりした錦絵は所詮は紙資源。緩衝材として使われてもなんらおかしくありません。

海外を視野に入れるとダメになるというよりは、日本の国民性として目新しいものに次々と目移りするのが問題なのかも、と……
FFは正直知らんです。ただ、いいものを作ればそれでいいはずが、変に何かを意識するばかりに歪んでしまったケースなのかもしれませんね。
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